草加市の税理士、横山です。
経理処理で業務負担が大きいことの一つに、会計ソフトへの入力があります。
その中でも件数が多く、煩雑なのがレシートです。
レシートを手で入力する場合、これまでは、目で取引内容を確認し、科目を判断し、金額を入力する作業をしていました。
1枚のレシートに「事務用品費」と「雑費」が混ざっていたり、消費税8%取引と10%取引が混在していると、この区分けだけでも大変です。
生成AIでは、これら業務をほぼ自動で作成してくれるので、大幅に業務負担が減ったように思います。
レシートは厄介
会計業務に割く時間の多くは、データの入力にあります。
これを解決するために、銀行やクレジットカード履歴はcsvで取り込むなどの工夫がされてきました。
一方、店舗ごとにフォームが違うレシートについては、最後まで手入力が残る分野でした。
会計ソフトによっては、写真撮影(マネーフォワード)、スキャンしたデータをスマート取り込み(弥生会計)という機能もあります。
ただ、私が使った感じでは、一度に登録できる枚数に制限があったり、読取精度が高くないこともあって今一つの感じです。
冒頭に書いたように、1枚のレシートに複数の費目が混ざっていたり、消費税8%取引と10%取引があると、さらに精度は下がります。
AIには難しくないらしい
この業務に生成AIを使うようになって劇的に業務が変わったことを実感します。
さまざまな方法があるようですが、私の場合、現在はClaude Codeを使い次のようにしています。
レシートをスキャン(または撮影)する
AIで業務をするには、データをデジタルにする必要があります。
一番早いのは、レシートのスキャンする方法です。
フィーダーが付いたスキャナーならば、100枚のレシートを読み込むのに数分程度です。
最近、ScanSnapのix500から、さらに高速のix2500に買い替えたところです。
スキャナーがない、あるいは、レシートが台紙に貼ってある場合には、写真撮影でも構いません。
スマホ撮影でもいけますが、私は、コンパクトデジカメを使っています。
ClaudeではCordを使う
ここからAIを使うのですが、Claudeにはチャットとコードの2機能があります。
仕訳業務は今後継続的に利用するので、コードにしてもらいます。

最初にタスクの親フォルダを作成し、その下にレシートを保存する子フォルダを作ります。
例えば「レシート仕訳」-「レシートデータ」という感じです。
この子フォルダーにスキャン(撮影)したレシートを保存します。
「役割」「科目コード」「弥生会計形式」を指示する
これだけでは、AIは仕訳をすることができません。
Claude画面の下の入力部分に、タスクを書いていきます。
音声入力も可能です。

最初に、この業務全体の方向性を指示します。
この内容は、CLAUDE.mdという拡張子が付いたファイルに記録され、Claudeは、毎回この指示を参照してから作業に入ります。

これを自分で作成する必要はありません。
内容を入力欄にキーボードあるいは音声で入力し、「.mdファイルを作成して」で通じます。
任務や作業手順に変更があれば、その都度、作り直してくれます。
科目基準
電車賃が「旅費交通費」、ボールペンが「事務用品費」に該当するといった一般的な科目基準は、AIでもネットから参照してくれそうです。
しかし、こちらから科目基準を明示した方が、ブレは少なくなります。
エクセルで簡単に作り、チャット欄に貼り付けます。
これも後で直せるので、軽く作成すれば問題ないと思っています。

弥生会計のインポート形式
これで科目と金額は紐づきましたが、会計ソフトに読み込ませることはできません。
今回は、弥生会計用のデータを作成したいので、「仕訳データの項目と記述形式(他製品から仕訳データをインポートする場合など)」のurlを示し、「この形式に整えて」と指示します。
消費税については、本則、簡易によって書き方が異なるので、ここは具体的に指示しないとAIでは対応できません。
また、摘要欄の書き方として、「支払先」+「取引内容」と指定しています。
コードを実行
以上で、Claude Codeは完成します。
実行は、データが入っているフォルダの場所を示し、「フォルダにレシートをアップしたので、弥生会計で読み込めるcsvを作成して」などと指示すれば、レシートから仕訳を起こしてくれます。
もちろん生成AIも思うとおりに動かないことがあります。
間違えた箇所やタスクに弱点があれば、その都度指摘をすれば自動修正してくれます。
徐々に完成形に近づけていくイメージです。
以降は新しいレシートを追加するたびに、「新しいデータを追加したので、仕訳して」で済むようになります。
本日のまとめ
生成AIのおかげで、レシートの入力作業は大幅に削減できたと感じています。
基本的には、レシートには個人情報が含まれておらず、AIにデータを渡しやすい内容です。
ただし、税理士がお客さまのデータを処理する場合には、日本税理士会連合会が示した「税理士事務所のためのAI・クラウド活用ガイドライン」を参照するなど、運用面での配慮が必要と思います。


