セミナーで話をするときに気を付けていること

今月12月は、3件のセミナー講師を務めました。
2件は税務関係、もう1件は財務捜査に関することです。

事前準備、本番の講演(いずれも2時間程度)を考えると、時間もそれなりにかかります。
しかし、資料作成の途中で学びがあったり、質疑応答で新たな気づきがあるなど、得られる成果も大きいと感じています。

人前で話す機会が増えてきていますが、気を付けていることもあります。

「面白い」話はしない

セミナーでやらないことの1つに、「ウケる話をしない」ことがあります。
講師の中には、ジョークで沸かせ、場を盛り上げて話を進めていく方もいます。

参加者の関心を引き、話の内容も記憶に残りやすいと思います。

ただ、私にはできそうもありません。
まったく反応がないと、そこで躓いてペースを崩してしまうと思います。
慣れないことはせずに、セミナータイトルに沿った実務に即した話に徹しています。

寝ている人に反応しない

セミナー聴講者の中には、かなり眠そう、あるいは、完全に寝ている方もいます。
少し気にはなりますが、もちろん指摘はしませんし、起きてもらおうとも思いません。

セミナーの種類にもよりますが、職場開催となると、業務の一環として義務的に参加されているケースもあります。
眠くなるのも無理はありませんし、会場の空調が快適であればなおさらです。

起きている方が大半ですので、その方に向けてしっかり届くように話を進めています。

適度な緊張感は必要

1人で多くの人に対して話をするのですから、緊張したり、あがったりするのは当然と思っています。
初対面ですし、必然的に注目が集まります。

むしろ、緊張しないというほうが不自然な気がします。
いくら準備を進めても、きちんと伝わるかは気にかかるものです。
緊張しなくなったら慢心だと思っています。

受講者の立場から、登壇者があがっているのを感じることもありますが、これを否定的に見ることはありません。
「伝えたい」という熱意は、緊張していても(むしろ緊張しているからこそ)伝わってくるものです。

本日のまとめ

これ以外にも気を付けていることがいくつかあります。

  • 時間内に終わらせる(参加者の予定を狂わせてしまいます)
  • 体調を整えておく(意外と体力を使います)
  • 予備のデータを持参する(パソコンの不具合に備えて)
  • 会場には余裕をもって到着する(交通機関の遅延を考慮して)

年内のセミナーは先日ですべて終了しました。
これまでの経験を踏まえ、来年に備えることにします。