埼玉県警では、金融犯罪テストを実施しているようです。
県警が大宮駅でサイバー犯罪被害防止キャンペーン/埼玉県
https://news.yahoo.co.jp/articles/2565fb56e16d6cca414a5e032d0ba5eea483892f
一部は、ネットに公開されています。
出題の内容
出題をしているのは、埼玉県警のサイバー局。
問題は、ネット上に掲載されています。

対象は、小学生と中学生。
そのためか、漢字にはふりがなも振ってあります。
出題形式は、
- 関連する事項を線でつなぐ
- 詐欺被害の順番を並び替える
- 記述問題
などバラエティーに富んでいます。
内容もフィッシング詐欺から、サポート詐欺、不正送金など具体的で幅広いものとなっています。
ネットバンクを利用した詐欺も出題されているので、小中学生でも口座をもっているのかもしれません。
また、警察官を名乗のる人物からの指示に従わないという点は、大切なメッセージです。
ネットに限らず警察官をかたる事件は昔から存在します。
テストの効用
テストは、受けることで正しい知識が身に着くうえ、間違えることによって過剰な自信を生まないことにつながるかもしれません。
日本経済新聞に掲載されていた興味深い記事もあります。
「金融詐欺被害に潜む「自信過剰」」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB193QW0Z10C24A3000000/
自分は金融リテラシーが高い、自分は騙されないと思っている人ほど、逆に詐欺被害に遭いやすいといいうことです。
本日のまとめ
ネット犯罪、特にネットを利用した金融犯罪被害が深刻化しています。
旧来型の詐欺事件も相変わらず多いものの、ターゲットを絞って多額資金を騙し取るよりも、ネットを使い多くの相手から資金を詐取する方法に変わってきています。
今日の新聞記事にもありました。
「トクリュウ捜査、中枢に的 全国警察の情報集約・人員投入 資金追跡、組織を弱体化」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO91249640Q5A910C2CM0000/
捜査で犯人を突き止めることも大切ですが、何よりも被害に遭わないのが一番です。
このテストもその一つのきっかけなのだと思います。