青色申告を始めたいけど、帳簿のつけ方がわからないという方は多いと思います。
会計ソフトの使い方がわからないという方も。
そもそも会計ソフトの選び方で迷います。
取引件数が多くなければ、手書きで簡易帳簿を作成する方が簡単かもしれません。
青色申告特別控除は10万円になりますが、経理を楽に済ませることができます。
簡易帳簿の作成方法にはいくつかありますが、「標準青色簡易帳簿」(日本法令)は使いやすいと感じます。
商品紹介ページ → https://www.horei.co.jp/iec/products/view/138.html
簡易帳簿のメリット
現在、とある理由から帳簿の付け方を説明する必要に迫られています。
帳簿というと、簿記の学習や会計ソフトの購入などが思い浮かびます。
もちろん、それはそれでいいのですが、小規模な事業で取引件数が少なければ、簡易帳簿でも良いかもしれません。
特別控除額が10万円にはなりますが、青色申告で申告できます(青色申告承認申請書の提出は必要です)。
利益が多額になれば65万円控除の方が税務上は有利です。
そのような場合でも、控除額のメリットよりも事務を簡単にしたいというニーズもあります。
複式簿記ではなく、簡易帳簿で経理を進めるというのも一つの考え方です。
簡易帳簿の付け方については、国税庁から手引きがでています。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kojin_jigyo/kichou03.pdf
ただ、この手引きで書き方はわかっても用紙はありません。
また、現金出納帳が入出金にしか分かれていないのも少し不便に感じます。
現金と経費が分断されているため、別に経費の集計が必要です。
いずれにしても、別途帳簿用紙を用意する必要があります。
「標準青色簡易帳簿」
帳簿については、エクセルに入力するというのでも構いません。
また、冊子やルーズリーフも市販されています。
私もいくつか調べてみましたが、私がリサーチした範囲では「標準青色簡易帳簿」はなかなか使い勝手が良いように思います。
文字どおり、青色申告をするための簡易帳簿です。
- 現預金出納帳
を基本に
- 月別損益計算表
- 月別経費明細表
- 得意先元帳
- 仕入先元帳
など一とおりの帳簿がついています。
一番便利だと思ったのは、現預金出納帳の経費欄。
2段書きになっていて、並び順が青色申告決算書のとおり。
集計してそのまま転記することができます(家事按分は必要です)。
また、経費科目が固定されているので、科目の選択に迷わないというのも分かりやすいと感じます。
会計ソフトの場合、汎用性をもたせるため科目が多く、どれを選んでいいのか迷いがちですので。
本日のまとめ
今回紹介した「標準青色簡易帳簿」は、使い勝手が良いと感じています。
冒頭に「記入の仕方」もあるので、丁寧に読めば難しいものではありません。
簡易帳簿には、ほかにも種類があるのかもしれません。
また、エクセルなどで作成するのも悪くありません。
一つの参考としてご紹介しました。