まだ少し早いですが、今年も確定申告の時期が近づいてきました。
申告内容と同じくらい頻繁にご質問を受けるのが、税金の納付方法についてです。
長年個人事業を続けている方であれば納付方法はすでにご承知ですが、今年1回だけの確定申告や久しぶりの申告の場合、戸惑うことが多いようです。
実際、税務署のコールセンター業務でも結構ご質問を受けます。
以前は税務署から納付書が郵送されることもありましたが、現在は原則として事前の送付は行われていません。
「そのうち納付書が来るだろう」と待っているわけにはいきません。
国税庁のホームページでは現在、キャッシュレス納付を中心に以下の7つの方法が用意されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
さまざまな納付方法
詳しくは、先ほどのリンクでご確認いただくにして、現在ではさまざまな納付方法が用意されています。
税務署が推奨しているのはキャッシュレス納付で、利用率の向上を目指しているようです。
納税者としては、自分が便利な方法を選べばいいことですが、実際キャッシュレス納付は便利だとも感じています。
1. 振替納税(口座引き落とし)
事業などをされている個人の方が継続的に所得税や消費税を納付する場合に便利な方法です。
一度手続きをすれば、指定の口座から自動で税金が引き落とされます。
電気料金、公共料金の自動引き落としの感覚です。
引き落とし日は法定納期限よりも後に設定されるため、資金繰りの面でも有利となります。
預金残高が不足すると引き落としがされず未納となるため、確実な資金管理が前提となります。
2. ダイレクト納付(e-Taxによる即時・予約納付)
e-Taxで申告を済ませた後、メッセージボックスの案内に従ってそのまま納付手続きを行う方法です。 即日納付だけでなく、日を指定して納付することも可能です。
振替納税と異なり、支払日を自分で決めることができるため、預金残高の管理がしやすいといえます。
登録申請から実際に使えるまで時間がかかることもあるので、今年の納税に間に合わせるには早めの対応が必要です。
3. インターネットバンキングやATMでの納付
インターネットバンキングやATM(ペイジー)を利用して納付する方法です。
普段からネットバンキングを利用されている方にとっては、使い慣れた環境で手続きができるため便利だと思います。
5. クレジットカード納付
専用サイトからカード決済を行う方法です。
クレジット決済は便利ですが、納付額に応じた決済手数料が発生します。
クレジットカードでポイント還元があったとしても手数料を比較すると、実質的なお得感はそれほど大きくないのが実情です。
手数料はかかっても、納税を手早く済ませたい方にはお勧めです。
4. スマホアプリ納付
いわゆる「Pay払い」を利用した方法です。
最近は利便性の高さから、この方法に関する質問が増えています。
クレジットカード納付とは異なり、決済手数料がかからない点が大きなメリットです。
ポイント還元が受けられることもあるようです。
ただし、一度の納付金額は30万円以下に限られます。
土地の売却など、多額の納税が発生する場合には適していません。
6. QRコードを利用したコンビニ納付
キャッシュレスではありませんが、個人的には使いやすいと感じている方法です。
国税庁のサイトで税目などを指定して作成したQRコードを、コンビニに持参して現金で支払います。
自動車税、固定資産税などの支払いをコンビニで行う方も多く、それと同じ感覚です。
一度現金を用意する手間はかかりますが、手軽に手続きを済ませられるメリットがあります。
これも納付額は30万円以下に限られています。
7. 窓口納付
金融機関や税務署の窓口で、納付書を添えて現金で支払う従来の方法です。
その場で受領印の押された「領収証」が発行され、納税の証拠が明確に残るため、引き続き利用者は多いようです。
「税金を払った」という感じがします。
問題は、納付書の入手です。
税務署であれば確実ですが、金融機関の窓口には在庫がない場合もあります。
また、平日の日中に窓口に行く必要があり、時間が限られるのもネックです。
本日のまとめ
納税は国民の義務というだけあって、さまざまな納付方法が用意されています。
個人的には、振替日を指定できるダイレクト納付が便利だと感じています。
ただ、ダイレクト納付も振替納税も、手続き完了までに数週間を要する場合があります。
申告書作成よりも先に届出書の手続きを済ませておくことがお勧めです。
土地や株式の売却など今年1回だけの申告になるかもしれないお客さまには、ネット環境、お仕事の状況(平日銀行に行かれるか)、税額(高額だと支払方法が限定される)などを伺って納付方法をアドバイスしています。


