2月下旬となり、各都道府県警察は春の定期人事異動の時期です。
埼玉県の場合、春の異動は2回に分けて行われていました。
おそらく今も変わらないと思ます。
2月の下旬が主に警部補以下の異動の内示。
3月の上旬は主に警部以上の異動内示が行われます。
それぞれ内示から発令まで2週間程度あるのが普通です。
財務捜査官は、特別採用の警察官です。
そのため、基本的に異動はありません。
ただし、例外的に3度ほど異動を経験しました。
最初は捜査二課
私の配属は、警察本部捜査二課です。
捜査二課は、贈収賄、詐欺、横領、背任など、いわゆる知能犯事件を扱います。
企業犯罪も主に捜査二課が担当します。
帳簿から不正を見つける財務捜査は、捜査二課と深い関係があります。
財務捜査官が捜査二課に配属されることは他の都道府県警察でも同様です。
刑事総務課へ
財務捜査は知能犯事件捜査に欠かせないとはいえ、お金に関する犯罪は知能犯に限ったことではありません。
例えば、保険金目的の殺人事件は捜査一課が扱いますが、動機にお金が関係します。
また、強盗殺人事件などでは、金品を強取する目的だったことの立証が求められます。
組織犯罪も主に金銭が目的です。
このように考えると、財務捜査の担当分野はかなり広いことがわかります。
また、刑事部ではありませんが、生活安全部では利殖詐欺などを扱います。
財務捜査は、県警全体で求められることが多いように思います。
そのため、ある時期に、財務捜査は捜査二課から刑事部全体を掌握する刑事総務課へ異動することになりました。
これが最初の異動です。
刑事総務課へ異動したことにより、財務捜査の幅が広がった気がします。
警察大学校へ
刑事総務課在籍中に警察大学校の附置機関である財務捜査研修センターへ2年間の出向を経験しています。
所属付での異動です。
財務捜査研修センターでは、日本全国から集まる警察官に対し、簿記や財務捜査の実務を教えています。
教えるには、勉強も必要です。
また、分かりやすく伝えることも要求されます。
異動によって得られた経験です。
再び捜査二課へ
定年退職を迎える2~3年ほど前に、刑事総務課から捜査二課への異動が行われました。
採用された20年ほど前に比べ、知能犯事件での財務捜査の重要性が高まったことが背景にあるのかもしれません。
捜査二課 → 刑事総務課 → 捜査二課と、時間をかけて戻ってきた感じです。
本日のまとめ
財務捜査官は、専門性が高いので、ほとんどの場合異動がありません。
また、財務捜査官の人数も少なく、異動させたら捜査に支障が出かねません。
ただし、他の府県では財務捜査官にも異動があると聞いたことがあります。
しかし、限定的だと思います。
通常の警察官は、基本的に5年で異動です。
幹部になれば、1~2年で異動となります。
私のように、25年間で3回というのは驚異的な少なさです。
異動は人事都合で、自分で決められるものではありません。
変化は少なかったかもしれませんが、専門性を高められたので良しとしています。

