先日、部屋を整理していたところ、警察時代にいただいた賞状の数々がでてきました。
事務所に飾ることなく、保管してあります。
警察表彰
警察は、表彰することが多い職場です。
多くの職場にあるような長期勤続表彰のほかに、事件検挙功労者、警察学校成績優秀者などに対して表彰が行われています。
組織の中に「表彰係」もあります。
表彰は勤務成績にも関係し、昇給、昇格の基準ともなるようです。
私が受けた表彰
私も勤続25年のうちに、何度か表彰を受けています。
数えてみたところ、
- 警察庁捜査一課長賞 1件
- 警察庁捜査二課長内賞 2件
- 本部長感謝状 1件
- 本部長賞誉 5件
- 刑事部長賞 3件
- 交通部長賞 1件
- 警察署長賞 5件
となっていました。
財務捜査では、知能犯事件以外にも金銭が絡む他部署の事件にも従事したので、捜査一課長賞、交通部長賞などをいただく機会もありました。
飾ってもよいはず
賞を受賞することは、名誉なことなのだと思います。
これを飾ることに問題はありません。
授与者である本部長などは公務員です。
組織内で授受された文書とはいえ、賞状も公的な書類に含まれると思います。
民間の社内文書とは異なり、基本的に事務所内で飾る程度であれば問題はないのだろうと感じます。
一方、事件検挙功労には、対象となった事件名が書かれています。
どの事件捜査に関与したかについては、オープンにする内容でもないと感じています。
もちろん、法的に問題があるわけではありませんし、公になっている情報でもあります。
しかし、どの事件に関わったかを示すのは控えた方が良いと考えています。
事件には必ず関係者がいます。
被害者の方々、ご家族、ときには加害者のご家族など、多くの方が事件を通じ心を痛めるなどしているはずです。
実際に目にする機会があるとは思えませんが、あえて見えるようにするは必要ないかなと思っています。
本日のまとめ
財務捜査が事件検挙につながり、結果として受賞できたことは誇りを持っていいのだろうと思います。
一方で、関わった個別事案については慎重に扱うことにしています。
著書「不正の端緒を見抜く 財務捜査の進め方」も同様です。
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「財務捜査の進め方」についても、捜査内容を抽象化して手法を書いてはいますが、個々具体的な事件については触れていません。
賞状についても、同様に考えています。