パワポをラジオ番組化 ~ NotebookLMの使い方

これまで噂に聞いていたNotebookLMですが、これまで触れる機会はほとんどありませんでした。

実際に使ってみたところ、資料の要約はもちろんのこと、パワポのスライドをもとにした音声解説の完成度の高さには驚かされました。

まるでラジオ番組のようです。

NotebookLMとは

NotebookLMとは、Googleが提供している生成AIの一種です。

Googleの生成AIには、Geminiもあります。
両者の違いを尋ねたところ、このような差があると返ってきました。


比較すると、Geminiが得意とするのは、幅広い公開情報をもとにしたアイデア出し、一般的な質問への回答や文書作成など。
一方、NotebookLMは、特定の資料をもとにした要約、分析が得意とあります。

私が使った実感とも合っています。

NotebookLMでは、生成AIの弱点であるハルシネーションを起こしにくく、信頼性が高いといえそうです。

NotebookLMの使い方

NotebookLMは、ログインすれば直感的に使えうことができます。

①「ノートブックを新規作成」

② ソースをアップロード

お客さまの名前などを削除したスライドをpdfにしてアップロードします。

③ 概要とStudio画面

しばらくすると、メイン画面に資料の概要が、右サイドに「Studio」が表示されます。
「音声解説」など、作成したいものをクリックするだけです。

④ 出力

下に出力結果が表示されます。

音声解説の完成度

今回試した中で、完成度が高いと感じたのが音声解説です。
90分用のスライドを読み込むと、ほどなく要約した音声を作成してくれます。

NotebookLMに渡した資料は、来月予定されている財務捜査に関するセミナーのパワーポイント。
スライドは、図やグラフが中心で、文字は少なめです。

資料は現在作成中なので、ここにアップすることはできませんが、実際に聞いていただければ、NotebookLMの出来栄えが実感できるはずです。

音声解説は、男性、女性のトーク形式となっています。

  • 質問を交えたり、相槌が入るなどの自然なトーク
  • スライドの図やグラフから行間を読み取る力

は、あたかもラジオ番組のようです。

作成された15分の音声解説の冒頭部分になります。

横領を「よこりょう」などと読み上げているところはあるにしても、要点をつかんでまとめあげています。

スライドをみる視点も斬新で、気づきもあります。
「こういう説明の方がわかりやすい」と見直すきっかけにもなりそうです。

最初は冒頭部分だけ確認できればと思っていましたが、思わず最後まで聞き入ってしまいました。

本日のまとめ

NotebookLMの完成度の高さには、改めて驚きました。
スライドを基にした音声配信など、簡単に行えそうです。
動画の作成もできるようなので、ブログや本の内容もビジュアル化できるはずです。

早速、実務での応用を考えています。

一方で生成AIが作成した文書やイラストは、一種独特の癖を感じることがあります。
一見して、生成AIだと感じることが多くなりました。

パターンが同じとなると、新鮮さが失われるかもしれません。
そのようなところにも目を配りながら、新しい使い方を模索していきたいと思っています。