現在、税理士登録の申請を行っています。
登録完了は順調にいって6月下旬。
開業は7月~8月頃になる予定です。
少し時間があるので、財務捜査官の経験と中小企業での勤務体験をもとに「中小・中堅企業のための社内不正防止策」と題したパワーポイントと説明資料を作成しました。
この内容でセミナーのご依頼をお受けしています。
内容は、
- 中小・中堅の企業・団体等の役員の方
- 不正防止に関心をお持ちの、公認会計士、税理士、公認不正検査士等の専門家の方
に役立つものとしています。
不正が与える影響
中小企業での従業員の不正は、深刻な問題を抱えています。
従業員の不正とは、主に
- 経理担当者が会社の資金を着服するなどの横領
- 領収書を書き換えて経費を請求するなどの詐欺
- 取引先を巻き込んでキックバックをうけるなどの背任
- 会社の商品、物品を盗むなどの窃盗
があります。
このような不正は、会社から貴重な資産が流出するだけでなく、
- 会社の信用力低下
- 他の従業員への影響
- 修正申告と納税が必要となる可能性
- 経営者の心理的ダメージ
など多方面に悪影響を与えています。
中小・中堅企業を舞台とする社内不正件数は実際多く、また、近年増加傾向にあります。
会社を守るためにも、不正防止策は欠かせないものとなっています。
不正の現場を体験した者にとって、このような不正を減らすことの重要性を感じています。
セミナーの特徴
実戦的な不正対策
社内不正を防止する方法として、一般的には
- 経理担当者のジョブローテーション
- 経理の複数配置
- 事務手続きの文書化
などが効果的と言われます。
しかし、人数が限られている中小・中堅企業にそこまでの人的余裕がないのが実情です。
また、手続きを細かく文書化するのには膨大な作業が必要となります。
このような中小・中堅企業が、現実的で、多額の費用もかけずに実行できる不正防止策をお伝えするのが、このセミナーの特徴です。
不正発生時の対応
また、万一不正が発生した場合の、対応についても説明させていただきます。
不正の発覚は突然の事態だけに、適切な対応がとれる会社は多くありません。
- 感情的になって別のトラブルを発生させてしまう
- 調査に時間がかかっているうちに従業員が退職してしまう
- 不完全な調査で終結させてしまう
といった事例も多く見られます。
不正発覚後の対応について言及するのも、本セミナーの特徴です。
セミナーのバックグラウンド
財務捜査官としての経験
私は財務捜査官として埼玉県警で25年間勤務してきましたが、捜査の舞台となる会社の多くが中小企業でした。
中小企業において、
- 不正が発生するメカニズム
- どうすれば不正が防止できたのか
といった知識や経験を元にセミナーを企画しました。
担当した数々の事件を元に、多くの会社に共通する問題点を一般化してお伝えします。
中小企業での経理経験
私は財務捜査官として勤務する前に、中小企業の経理を担当していました。
ひとりで出納、資金繰り、税務業務までを任され幅広い経験を積める一方、その気になれば不正を起こせる環境だったことを改めて感じます。
実体験として感じた中小企業における経理の実態も踏まえた内容となっています。
セミナーの概要
「中小企業の従業員不正防止策」は、おもにパワーポイントを使用し、
- 不正の不正の概要と最近の動向
- 不正対策の具体例
- 不正発生時の対応
の3パートに分けて話しをいたします。
メインとなるのは、「不正対策」となります。
また、別途配付資料として、
- 各種規程のサンプル文
- 73の不正のチェック項目
を用意しています。
さらに質疑応答では、セミナー内容に対する疑問点はもちろんのこと、もし、ご関心があれば警察捜査に関する内容をお寄せいただいても構いません。
守秘義務に抵触しない範囲でお答えいたします。