このところ、預金金利がわずかに上昇しています。
先日、通帳を確認したところ、例年よりも利息入金額が多くなっていたようです。
通帳に入金された金額は源泉税(所得税と復興特別所得税)が引かれた後の手取り額。
帳簿に預金利息を総額で記入するには、控除された源泉税の計算が必要となります。
一部の金融機関を除き、通帳には源泉税額の表示がされていません。
もともと金額が小さいうえに、端数処理も伴うので少々面倒なところがあります。
お盆の時間があるときに、エクセルシートを作ってみました。
なお、今回の記事は、法人用です(個人の場合税率が異なります)。
源泉税率
通帳に入金された手取り額から、総額と源泉税を計算するのはちょっとした手間と感じます。
- 源泉税率が利息・上場株式と非上場株式で異なる
- 源泉税額は円未満切り捨て
(端数処理は、所得税率と復興特別所得税の合計税率をかけて円未満切り捨て
「復興特別所得税(源泉徴収関係)Q&A」Q6参照
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/fukko/pdf/02.pdf )
などに注意が必要ですし、15.315%のように率も細かくなっています。
法人が受け取る利息・配当金は、次の税率で計算された源泉税が控除されています。
- 預金利息 … 15.315%
(納税準備預金は原則非課税) - 上場株式配当金 … 15.315%
- 非上場株式配当金 … 20.42%
これをもとに総額を計算することになります。
エクセルシートの内容
「エクセルを作った」といっても、単に計算式を入れただけです。
(リンクと使い方は、このページの下にあります。)
利息や配当金の入金の都度、電卓で計算してもいいのですが、後日見直したり1年分をまとめるのにエクセルの方が便利かなと思っています。
預金利息と上場株式配当金の総額は、次のように求めています。

源泉税額の式はシンプルです。

手取額を1円ずつ増やして検算したところ、正しく計算されているようです。

エクセルシートと注意点
作成したエクセルシートはこちらになります。
- エクセルシートは私の個人用として作成したものです。
正確性を保証するものではありません。
このエクセルシートも含め、本ブログの利用によって生じた一切の損害について補償はできません。 - この計算式は法人用です。個人が受け取る場合の税率とは異なりますのでご注意ください。
シートには、保護がかかっていますが、パスワードなしで解除することができます。

本日のまとめ
源泉税の税率は、復興特別所得税が加わり複雑になっています。
法人預金利息の15.315%という数字もあれば、税理士報酬を請求するときの税率10.21%などもあり、覚えきれません。
電卓で計算すると、ふと、この数字で良かったのかと思うことがしばしばです。
今回エクセルにしたので、利息や配当金については忘れても大丈夫そうです。