10月某日。
地元青色申告会の「記帳指導」に従事してきました。
みなさん、きちんと帳簿を付けられていて、感心というよりも感服しました。
青色申告会とは
これまで、青色申告会の名前は聞いたことがありますが、具体的な内容まで今まで知りませんでした。
今回、記帳指導に従事するにあたり全国青色申告会連合会のサイトを調べてみました。
沿革として、次の記述がされています。
1949(昭和24)年5月、税制改革と行政安定のため、カール・S・シャウプ博士を団長とする税制使節団が来日し、同年8月に「日本税制報告書」いわゆる「シャウプ勧告」が発表されました。この勧告にもとづき申告納税制度の中核をなす青色申告制度が誕生し、翌1950(昭和25)年1月に施行されました。
「青色申告会」は個人事業主を中心として組織される納税者団体です。「税は公平でなければならない」というシャウプ勧告をもとに、納税者が自主的につどい、結成されました。
日本の戦後税制を語るときに必ず登場するのが、シャウプ勧告。
これを機に結成された、個人事業主を中心とした納税者団体ということのようです。
今から20年ほど前の資料になりますが、「国税庁レポート2005」によると、青色申告会の加入者数は約109万人ということです。
おそらく今でも多くの方が加入されているのだと思います。
10月下旬というタイミング
私が担当した記帳指導の時期は、10月下旬。
個人の所得税の計算期間は1月から12月の暦年。
10月下旬に正しく記帳されていれば、あと2か月同様に続ければ確定申告につながります。
また、仮に誤りがあった場合にも、まだ修正がきく時期です。
そのような理由でこの時期に設定されているのか、あるいは、私の担当が偶然この時期になったのかはわかりません。
いずれにしても、10月下旬というのは、確定申告に備えるにはいいタイミングだと思います。
従事の体験
さて、当日は、何人かの個人事業主の方の帳簿を拝見しました。
話を伺うと、長年事業をされていた方ばかり。
青色申告会に加入されているためか、丁寧にきちんと帳簿が付けられています。
普段仕事で忙しい中、きちんと帳簿を作成するのは大変なはず。
デリバティブとか、リースのような難しい取引が出てくるわけではありませんでしたが、長年きちんと帳簿をつけ続けることの方が、難易度が高い気がします。
それぞれの事業者の方について、帳簿を拝見したり、気になる点としてご質問のあった会計処理、税金についてアドバイスをさせていただきました。
本日のまとめ
今回初めて従事した青色申告会の記帳指導。
手書きの方もいれば、パソコンの方もいますが、どの会員の方も正しく帳簿を付けられています。
「売上も経費も、漏らさず記帳しています」というお話に、すべて要約されているような気がしました。
記帳「指導」というような大したことはできませんでしたが、何かお役に立てたのならば嬉しいです。