税理士、行政書士とも、「先生」と呼ばれる場面が多い職業です。
ご依頼者からも、また同業者間でも。
肩書の変遷
名前の下に、何をつけるか。
学校では、くん、か、さん。
「横山くん」、「横山さん」など。
「横ちゃん」もあります。親しい感じで好きです。
新入社員として入社した会社では「くん」「さん」。
肩書がありませんし。
その後主任、係長にもなりましたが、役職で呼ばれることはありませんでした。
民間企業では「さん」が基本のようです。
ところが警察に入ってからは、一変。
巡査以外は、必ず、名字+肩書です。
- 採用時 警部補だったので、「横山係長」
その後 - 警部→補佐
- 警視→調査官、主席(調査官)
と変遷。
階級と対応した、職名で呼ばれていました。
警察では巡査を除き、「さん」付けはありません。
肩書文化です。
上下関係がはっきりしている職場の特徴なのでしょう。
おそらく、将来的にも変わらないと思います。
少なくとも署長を「さん」で呼ぶことは考えられません。
士業になって
定年退職して、行政書士、税理士の登録ができるまでは久しぶりに「さん」。
組織に属していませんし、肩書もありません。
それが行政書士、税理士になったとたんに「先生」。
このように呼ばれたことがないので、気恥ずかしいし、戸惑いも感じます。
知識があるわけでも、偉いわけでもありません。
呼ばれることに落ち着きがなく、くすぐったい気がします。
「先生」と呼ばれ始めて
「先生」となって現在数か月。
次第に「先生」と言われることにも慣れてきました。
最初は「先生」と呼ばれることに違和感がありましたが、観察すると「先生」に対してそれほど意味があるわけではなさそうです。
同業者同士でも呼び合っていますし、年長のベテラン税理士、行政書士からも「先生」と呼ばれます。
まさかベテランの方が私を先生と思うはずがありません。
単なる慣習に過ぎません。
「センセイ」と呼びならわしているだけのことのようです。
名前を思い出せないときに「先生」と呼ぶのは便利かもしれません。
私の場合&本日のまとめ
「先生」と呼ばれることに対しては、今でも落ち着かないことがあります。
「さん」付けがフラットで好きです。
実際、「さん」付けで呼ぶ方もいますし、「先生」と呼ぶお客さまもいます。
「いやいや先生と呼ばないでください」というのも相手にとって迷惑かもしれません。
今まで税理士、行政書士を先生と呼んでいた方も多いかと思います。
その方にとって、士業を先生と呼ぶ方がしっくりくるのかもしれません。
呼び方は、相手が決めること。
何かの機会に「さん付けでいきましょう」ということはあるかもしれませんが。