先日のブログで、警察勤務時代に行っていた「お金の基本」と題する研修について書きました。
内容構成の打ち合わせの際、担当者から「お金の貸し借り」についても話に盛り込んで欲しいとのリクエストを受けました。
「お金を貸してはダメ」ということを伝えるのは、意外と難しいのかもしれません。
お金の貸し借り
お金の貸し借りについては、友人・知人・親戚などとの間など幅広い場面が考えられますが、職場内研修なので、基本的に同僚などを想定しています。
お金の貸し借りといっても、「財布を忘れた」という場面は除外しています。
そうではなく、
- 給料日に返すから少し貸して欲しい
- 急な支出があるので、少しの間貸して欲しい
というケースです。
万円単位のまとまった金額になる場合です。
「お金を貸しても構わない」「お金を貸すべきでなはい」という意見が予想されます。
お金を貸して構わないという考え
「お金を貸してはダメ」ということを伝えて欲しいということは、頼まれてお金を貸す職員がいるというです。
実際、群馬県警の警視が複数の同僚から多額の借金をしたとして減給処分を受けたことが2024年12月に報道されています。
記事によると、「警視は2012年3月~23年4月、複数の職員から自己の返済能力を超える借金をした。」とのことなので、相当な金額にのぼったのだと思います。
貸しても構わないという考えは、おそらく
- 給料日には返してもらえる
- 困っていそうなので、助けたい
- 同じ職場なので断りづらい
といったことなのだろうと思います。
お金を貸すべきでないという考え
一方、お金を貸すべきでないという考えもあります。
両親などから「お金の貸し借りはすべきでない」ということを言われたからという方も多いと思います。
私も職場の同僚にお金を貸すことには賛成できません。
というのは、本人の経済状況を考えると、
- 貯金がない
- クレジットカードのキャッシングも受けられない
- 家族にも相談できない理由
といったことが想像されるためです。
推奨するわけではありませんが、同僚にお金を借りるよりもキャッシングの方が心理的ハードルは低いはずです。
人間関係に影響しませんし、プライドにも傷がつきません。
それでもお金を貸して欲しいというのは、おそらく消費者金融、クレジットのキャッシング枠がすでにいっぱいになっているはずです。
確かに一時的に同僚は助かるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
おそらく貸したお金はキャッシングの利払いなど他の返済に使われるか、新たな借金のもとになるだけです。
本日のまとめ
「お金を貸してもいい」「お金を貸すべきでない」とそれぞれの考えはあるかと思います。
その上で、私の意見としては、「お金を貸すべきでない」というものです。
財務捜査の経験上、周囲にお金を頼むときには、すでに多額の借財をしていることが普通です。
まず、お金は戻ってきません。
お金を貸すことは、自分のためにも同僚のためにもならないというのが実感です。