マネーフォワードクラウドの利用料金が改定されます

一昨日(2024年10月10日)、マネーフォワードから料金改定のお知らせメールが届きました。
メールのタイトルは「【重要】料金体系の一部改定について(マネーフォワード クラウド)」。

「ひとり法人プラン」が登場し安くなるケースもあるかもしれませんが、基本的に値上げです。

料金改定の概要

詳細は、公式HPをご参照ください。

料金体系の一部改定について(改定日:2025年2月1日および6月1日)

料金改定は、次の2段階に分けて行われます。
なお、表示金額はすべて税抜きです。

2025年2月1日改定

こちらは小規模な改定になります。
マネーフォワードクラウド請求書の「郵送代行」機能における郵送料金の改定です。

2024年10月に郵便料金が上がったことと関係しているのか分かりませんが、若干タイミングがずれています。

プランごとにばらつきのあった料金が各プラン210円に統一されます。

出典:マネーフォワードHP

2025年6月1日改定

現行プランの値上げ

こちらの改定は影響が大きいといえます。
法人向けの有料プランの基本料金が値上げとなります。

出典:マネーフォワードHP

スモールビジネスが約1.5倍、ビジネスが約1.3倍の値上げです。

改定の目的について、次のように書いています。

出典:マネーフォワードHP

具体的には、「マネーフォワードクラウド人事管理」が加わるそうです。

出典:マネーフォワードHP

新プランの登場

一方、法人向けに料金を抑えた「ひとり法人」プランも新たに加わります。

料金は、月額3,980円・年額29,760円となります。
現在法人向けで一番安いプランが「スモールビジネス」。
年額で比較した場合、6,000円安くなります。

要件としては、

  • 「マネーフォワード クラウド」の会計・請求書・経費・給与・勤怠・マイナンバー・社会保険・年末調整・契約について、利用人数の上限が1名
  • クラウド会計における1会計年度あたりの仕訳登録数が500件まで

となっています。

法人の場合、必ず役員報酬が1人分発生するので、クラウド給与が「当月の給与確定人数1名まで」となっているため従業員のいない完全な「ひとり法人」限定ということになります。

では、ひとり法人なら、このプランが適用できるのか。

問題は1年度の仕訳登録数にありそうです。
年度で500仕訳ということは、月約40仕訳。
これだけあれば十分と思えるかもしれませんが、クレジットや銀行のデータ連携それぞれ1件1仕訳となります。
業務で必要な物品をクレジットカードで購入している場合、それだけでも1か月あたりかなりの分量になります。

ちなみに、5月に行政書士登録、6月に税理士登録をした個人事業の私でさえ、すでに300仕訳を超えています。
仕事を始めて半年も経たないのにこの件数。
1年だと500仕訳を超えるケースは多いと思います。

本日のまとめ

2025年6月以降の法人向け3プランの基本料金表です。

出典:マネーフォワードHP

マネーフォワードに限らずクラウド会計の値上げが続いています。
今回は対象ではありませんが、マネーフォワードでは個人事業主向けのプランが2023年12月に改定されています。

値上げについては種々議論はあるかと思いますが、老舗ベンダーとの価格優位性は確実に低下しています。

ビジネスプランの月額7,980円であれば、TKCの「FXまいスタークラウド」とそれほど価格差がないことになります。
もちろん機能が違うため単純比較はできませんが、違いを明確に訴求できる箇所があるのか。
そこがポイントと感じます。