警視庁が財務捜査官を募集中

警視庁が2024年度採用計画として、財務捜査官の募集を行っています。
対象は、

5年以上の実務経験がある

  • 税理士又は会計士補
  • 税務署員、銀行員、法人経理担当者等

となっています。

警視庁の募集要項

警視庁の財務捜査官募集は、特別捜査官の募集の一つとして掲載されています。
今回は、財務捜査官、科学捜査官、サイバー犯罪捜査官が対象のようです。
募集要項はこちらです↓。

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/saiyo/2024/recruit/info-police-agent.html

サイバー犯罪捜査官は一部巡査部長採用もありますが、他の職種は警部補採用。
キャリアを除き警察官は基本的に巡査採用なので、特別捜査官は例外として扱われています。

個人的には、民間からの登用であれば警部補がちょうどいい感じがします。
警部は幹部としての責任も大きく、いきなりだと戸惑うかもしれません。
警部補を4年経験すると、警部に昇任することもできます。
もちろん、しばらく警部補として現場に近いところで働くというのもいいでしょうし。

受験資格

受験資格は、2つ。

1つは、保有資格と経験です。
募集要項では、

1 税理士又は会計士補の資格を有し、かつ、民間等における5年以上の有用な職歴を有する人2 税理士法第5条第1項第1号イからホまでに定める事務又はこれに相当する業務に民間等における5年以上の有用な職歴を有する人

となっています。

税理士と会計士補のほかに、税理士法第5条の業務でもよいとされています。
条文を見ると、

  • 税務職員
  • 銀行員
  • 民間企業の経理担当者
  • 税理士事務所勤務者

などが該当します。

2つめの受験資格は年齢です。こちらは

昭和39年4月2日から平成10年4月1日までに生まれた人

となっています。
現在26歳から60歳までの方が対象。かなり範囲が広くなっています。

今回の受験資格を見ると、資格、職歴、年齢とも多くの方に応募してほしいという感じが伝わってくるようです。

給与及び処遇

募集要項には、モデル給与も示されています。
業務に興味があっても、給料も気になります。
私が埼玉県警に採用されたときは「委細面談」のような感じで、このような表記はありませんでした。

出典:警視庁HP

警視庁の賞与(期末・勤勉手当)が4.65か月ということなので、単純に計算すると、

35歳 384,000円×(12+4.65)=6,393,600円
45歳 451,200円×(12+4.65) =7,512,480円

となります。

警察官の場合、時間外勤務が多いので基本部分に時間外手当が加算されます。

これを高いとみるか、低いとみるかそれぞれです。
公務員ですから極端な高収入は望めませんが、世間一般の生活をする分には問題ないかと思います。
私の場合もそうでしたので。

本日のまとめ

財務捜査官の募集は、定期的に実施しているわけではありません。
欠員が生じるときのように、不定期に行われることが多いようです。
大阪府警では2019年に20年ぶりに財務捜査官を募集しています。
受験を迷っているならば、まずは、願書を提出しそれから考えても良いかもしれません。

帳簿や数字から事件を解決していく財務捜査。
なかなか難しい仕事ですが、やりがいもあるかと思います。

興味があれば、応募を検討されることをお勧めします。